冷や飯中華食堂

シェフの気まぐれ専門店

楽しいものと懐かしいものと美味しいものの話

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毒の沼地。

 

二日間の連休のことをだらだら書きまーす。

ここ一週間ほどひどく風邪気味でして、俺が江戸川コナンだったら今すぐ新一に戻ってるぞ、ってレベルで身体が熱いこともあり実際ヤバげだったのですが、金曜日には楽しみにしてたSOUL'd OUTのライブに無事参加。

今までライブDVDで観ても「これ本当に歌ってるのかよ……」と半信半疑だったあの曲やこの曲を生で体験して、「そこ歌わせるの!?」と驚かされるようなシンガロングもまさにお祭り感覚でノレたし、ああ、もう、死んでもいいな……とか思ってたら外が寒すぎて本当に死に掛けたので生きたかった! 生きてます。

歳を追うごとに幕間のトークが適当になってる印象なんだけど、そのトークの端々からも滲み出る、悪ぶってるけど全然悪くない、むしろお坊ちゃん的ですらある彼らの人柄が大好きなんです。いやまぁ、ヒップホップ業界の人間だからって必ずヤクをキメて人殺しをしてるってワケでもないだろうけどさ。かのエミネムも物凄く子煩悩で、言葉遣いに関して特に厳しく躾けてる……みたいなエピソードも微笑ましくて好きだー。(あっ、8月には来るじゃん、エミネム!)

 

話が前後しますが、同日のライブ前に渋谷シアターNで『ベルフラワー』を鑑賞。先日同じ劇場で『ゾンビヘッズ』の上映前に予告編を観て以来ずっと気になってたんだけど、予告編のイメージそのままというか、劇場でポップコーンを片手に楽しむにはあまりにも食い合わせの悪い作品。血はほぼ出ないのに血なまぐさい。劇中で主人公が拳銃の銃口を顔に向けて「ヒリヒリする」と呟くシーンがあるんですが、上映中はずっとそんな気分にさせられてました。

鑑賞直後の感想はこんな感じ(https://twitter.com/l_fishborn/status/216156498156453891)でアーティスティックすぎる内容に結構首を傾げてたんですけど、これを呟いた翌日、アレ実は監督の実体験を元にした内容で、ヒロイン役は実際に振られた女の子なんだよ……って話を聞いて、なるほどなー、と納得。妄想の世界に片足を突っ込むラストの展開も、鮮烈だけど不思議と爽快感のない炎のイメージも、広々とした荒野に向けて銃を撃つ開放感も、失恋、あるいはそれに順ずる経験がある男性(ない奴なんているのか?)ならある程度共感できるんじゃないでしょうか。そう考えると急にとんでもなくシンプルな内容の映画に感じられる気がするなー。

そういえば、劇場にはカップル連れが結構いたんだけど、そういう映画じゃねーだろこれ! って今にしてすげー思う……。【もうダメだ、女は信じられない。】っていうコピーがこれ以上ないほどに作品全体のテーマを表現してて、「成人男性の精神的童貞さ」がその気持ちを映画として昇華させてるんだなと、そんな一本でした。分かりづらい? 観てこい!

あ、上のツイートで書いてた「配給の

経緯」って部分はここ(http://www.mtvjapan.com/news/cinema/21138)で読めます。忘れ形見みたいな作品なんですね。長いPVを観てる気分、っていうのは今もそう思うので、この監督はそういう方面でも名前を見る機会がありそう。

 

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土曜日。

新宿をぶらついてました。都庁の展望台に上ったり、本物の線量計を初めて見たり。高校が新宿にあったこともあり、久々に歩くと懐かしい景色がたくさん。たくさん眺め……た、その終着点が僕の母校だったんですが、 なんと懐かしい校舎を絶賛取り壊し中(すぐ横の敷地に建て替えてたらしい)の場面に遭遇してしまい、上手く感情を整理できない状態に陥ったりしました。

十年だもんなー。ボロい校舎だったもんなー。そっかー……。皆さんも、思い出巡りは間に合ううちにしておいた方が良いですよ。いつ魔王の軍勢に故郷の村を焼かれるか分かりませんからね。どうでもいいけど、ドラクエで焼かれるの、主人公の故郷ばっかりだな。

 

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夜はジンギスカン。「新宿」で超アバウトに食べログ検索すると一番上に出てくる店なんですが、別に超高級店ってワケでもなく、狭くてラム臭くて小汚い(※褒め言葉として)庶民的なお店。目の前の鉄板でデカイ肉塊を豪快に焼いてくれるのも楽しかったし、美味しかった!

半生でもイケる、とのお言葉でしたが、落書きレベルで読みづらいメニューにある「生ラムユッケ」に斜線が引いてあったのはこのご時世がいけないんでしょうか……。食べたかったな。

 

大体こんな感じで、連休を堪能しましたとさ。本日は日曜日ですが仕事です! この記事は家で書いてたって体裁でお願いしまーす!